ネーミングとロゴデザインについて
ロゴデザイン
宮城県の復興のシンボルに。
このロゴは、五穀豊穣を表す米俵がモチーフとなっています。その米俵を4つの色にわけて、大地、恵みの雨、収穫、祝祭の意味と、このサイクルが未来永劫続くようにとの願いを込めました。また、中心に向かって色を濃くすることで、この「だて正夢」が持つ“求心力”を表しました。このロゴマークが宮城県の復興のシンボルとなることを願っています。
-
ネーミング
クリエイティブディレクター
コピーライター谷山 雅計
有限会社谷山広告
代表取締役社長 -
ロゴデザイン
アートディレクター
水口 克夫
株式会社Hotchkiss
代表取締役社長
「だて正夢」ネーミング
「だて正夢」を通して、全国のみなさんにみやぎ米のすばらしさを知ってほしい。
クリエイティブディレクター・コピーライター
谷山 雅計
有限会社谷山広告 代表取締役社長
<略歴>
1961年 大阪府生まれ
1984年 東京大学教養学部卒
1984年 博報堂入社
1997年 有限会社谷山広告設立
<実績>
資生堂「TSUBAKI」「FOGBAR」
東洋水産「マルちゃん正麺」
キリンビバレッジ「生茶」「体質水」
「チビレモン」
KDDI「iida」
新潮文庫「Yonda?キャンペーン」など
コピーライターをやって33年になりますが、お米の名前を付けたのは初めてですね。今回は、「東北210号」という品種に、いい名前を付けるのはもちろんのこと、宮城県が日本を代表する米どころだということを全国のみなさんに知っていただきたかった。
僕自身、この仕事をしてみて、「江戸の米は仙台藩が支えていた」とか、「米が登ると書いて登米という場所がある」とか、宮城の米の伝統について初めて知ったんです。ですので、全国のみなさんにも「東北210号」に興味をもってもらって、「宮城って米がおいしくて、いろんなおいしさがあって、“ザ・米どころ”なんだ」と思ってもらえるようにしないと…ということでネーミングを考えました。
単品の名前として強くて、お米を扱うお店の人が「仕入れて売りたい」と思ってくれるものにしようと思って。最終段階では、「だてじゃない」と「お膳だて」と、この「だて正夢」が残りました。このネーミングが最終の3候補になった時、地元紙の一面にデカデカと掲載されたんです。自分の考えたネーミングが一般紙の一面に載るなんて、驚きでしたね(笑)。宮城のみなさんのお米への愛情の深さを感じました。
「だて正夢」は、伊達政宗公を思い起こす音の響きと、みやぎ米として最高峰のものを作るという夢が正夢になったという意味が込められているんです。また、長く続く復興への力となるようにとの願いも込めました。ひとりでも多くの方にこのお米を食べていただいて、そのおいしさを体験していただけたらうれしいです。
「だて正夢」ロゴデザイン
宮城県、そして東北全体の復興のシンボルに
アートディレクター
水口 克夫
株式会社Hotchkiss 代表取締役社長
<略歴>
1964年 石川県金沢市生まれ
1986年 金沢美術工芸大学卒 電通入社
2003年 シンガタ設立に参加
2012年 Hotchkiss設立
<実績>
NHK大河ドラマ『真田丸』
JR東日本「北陸新幹線開業キャンペーン」
サントリー「ボス」「響」
NEC「バザールでござーる」
明光義塾など
今は、“ブランド米競争“がとても激しい時代。どの県も、自分たちの作ったお米をどう評価してもらうかということに、一生懸命です。そんな中、宮城県が「東北210号」というお米を世の中に出すということで、私がロゴを担当させていただくことになりました。
コピーライターの谷山雅計さんがつけた「だて正夢」という強いネーミングがすべてを表しているのですが、そこに、デザインでプラスできることとは何なのか?ということを考えました。
通常は、私が課題を整理して、何案かに絞ってデザインを掲示します。しかしながら今回は、知事をはじめとする関係者のみなさまの強い思い入れを感じましたので、私が絞ることはせず、たくさんのアイデアの中からみなさまに決定していただきました。
その結果選ばれたロゴは、五穀豊穣を表す米俵がモチーフとなっています。その米俵を4つの色に分けて大地、恵みの雨、収穫、祝祭の意味と、このサイクルが未来永劫続くようにとの願いを込めました。また、中心に向かって色を濃くすることで、この「だて正夢」が持つ“求心力“を表しました。今後、お店や看板、CMなど、このロゴマークをいろいろな場所で目にしていただくことと思いますので、みなさまにかわいがっていただけたらうれしいです。また、このロゴマークが宮城県の、そして東北全体の復興のシンボルとなることを願っています。
ネーミング
食卓の天下を取るという夢を正夢に。
宮城の新たなブランド米として、ひとめぼれ、ササニシキとともに「みやぎ米」を牽引し、「米どころ宮城の復権」の願いを込めて、コピーライターの谷山雅計さんが命名。仙台藩祖・伊達政宗公を彷彿とさせる名前には、“宮城らしさ”と、このお米でみやぎ米のブランド価値を高め、“食卓の天下を取る”という願いが込められています。